謎の講師の日常 - 講師は爆笑するしかない話カテゴリのエントリ
教室の片隅で、楽しそうにおしゃべりしている人たちがいる。
「だから、ガラナってのは、北海道人だけがおいしいって思うんだって」
「え、なにそれ~!?」
ガラナというのは、簡単に言うとコーラのような飲み物である。北海道でしか見ない物、ということになっているらしい
話がドイツ語とは関係がないため、何とかこちらに話の主導権を持って来ようと試みる。
「何、ガラナ?知人のお子さんがね、あれにラムネを入れたらどうなるんだろうと思ったんだって。それで…」
にやにやする学生も何人か。同様の体験をした話は割りに聞く
「じゅばーっっとあふれたんだって。お母さんは、ホントバカでしょ、って言ってたけど…」
蛇足ながら、ラムネ等でも同様の結果が得られるらしい。
「炭酸系飲み物と言えば、ドイツにいたとき私は実は『Spezi』というのが好きだったんだよね。Speziって、いわばコーラのファンタ割り…」
(えっ~~っ
)
「レモネード割りっていうか、うん、ドイツ人の先生も、この話をすると学生が引いちゃうってどこかで言ってたよ」
と、なんとか話を強引にドイツ語に戻す。ドイツ語ではないような気もするが、そこはドイツ文化の話ということで
そんなある日、テキストに出てきた単語、Zug が話題となった。
「Zug、まあ汽車というか電車というか…こちらでは、私鉄もないし、『汽車』って言ったりするけど…」
(汽車か電車かについては、昔、このサイトでも話題になったことがありましたね)
すると突然、学生が手を挙げた。
「先生!手袋は、『はく』ものですよね?ね?」
「え~~~っ!?それじゃ、靴下みたいじゃない?手袋は『つける』よねえ?」
「北海道では、『はく』っていうんだよ」
話の主導権は、学生のものとなり、しばらく戻ってこなかった
「だから、ガラナってのは、北海道人だけがおいしいって思うんだって」
「え、なにそれ~!?」
ガラナというのは、簡単に言うとコーラのような飲み物である。北海道でしか見ない物、ということになっているらしい
話がドイツ語とは関係がないため、何とかこちらに話の主導権を持って来ようと試みる。
「何、ガラナ?知人のお子さんがね、あれにラムネを入れたらどうなるんだろうと思ったんだって。それで…」
にやにやする学生も何人か。同様の体験をした話は割りに聞く

「じゅばーっっとあふれたんだって。お母さんは、ホントバカでしょ、って言ってたけど…」
蛇足ながら、ラムネ等でも同様の結果が得られるらしい。
「炭酸系飲み物と言えば、ドイツにいたとき私は実は『Spezi』というのが好きだったんだよね。Speziって、いわばコーラのファンタ割り…」
(えっ~~っ
)「レモネード割りっていうか、うん、ドイツ人の先生も、この話をすると学生が引いちゃうってどこかで言ってたよ」
と、なんとか話を強引にドイツ語に戻す。ドイツ語ではないような気もするが、そこはドイツ文化の話ということで

そんなある日、テキストに出てきた単語、Zug が話題となった。
「Zug、まあ汽車というか電車というか…こちらでは、私鉄もないし、『汽車』って言ったりするけど…」
(汽車か電車かについては、昔、このサイトでも話題になったことがありましたね)
すると突然、学生が手を挙げた。
「先生!手袋は、『はく』ものですよね?ね?」
「え~~~っ!?それじゃ、靴下みたいじゃない?手袋は『つける』よねえ?」
「北海道では、『はく』っていうんだよ」
話の主導権は、学生のものとなり、しばらく戻ってこなかった
授業をするために教室に入って、さて、と視聴覚機器のセットを始めたら、MDが置いてあるのに気がついた。
何だこれは?とよく見ると、「美しき青きドナウ」「ローレライ」「もみの木」…あれ
まるでドイツ語の授業で聞かせるようなラインナップである。
「これ、もう一人の先生が使ったものかな?(違うような気がする…)」
「いいえ、A先生は、CDしか使いません」
そういう問題では…
ま、ともかく。
「あ、それ、ヨーロッパ事情のT先生のだと思いまーす。ドイツの歌を聞こう、っていう授業がありました」
「で、それ、聞いたの?」
「いいえ、出ませんでした」
…
「せんせー!、それ、聞きたいです~」
「あ、俺も~」
…

古典的授業を潰すパターンである。
しかし、イマドキ珍しかったので、乗ることにした。
(すべての時間を使ったわけではないですよ、念のため)
ここのクラスでは、音楽・楽器に興味のある学生の割合が高く、ドイツ語のアルファベットの読み方の時間に「えっ?えっ!もしかして、それ知ってる~」(CDEFGAH)と、盛り上がったこともあったのだ。
「また今度、音楽聞きたーい
」
あとで聞いた話では、授業でMDを聞いたことを、T先生も喜んでくださったとか。
何だこれは?とよく見ると、「美しき青きドナウ」「ローレライ」「もみの木」…あれ

まるでドイツ語の授業で聞かせるようなラインナップである。
「これ、もう一人の先生が使ったものかな?(違うような気がする…)」
「いいえ、A先生は、CDしか使いません」
そういう問題では…

ま、ともかく。
「あ、それ、ヨーロッパ事情のT先生のだと思いまーす。ドイツの歌を聞こう、っていう授業がありました」
「で、それ、聞いたの?」
「いいえ、出ませんでした」
…

「せんせー!、それ、聞きたいです~」
「あ、俺も~」
…


古典的授業を潰すパターンである。
しかし、イマドキ珍しかったので、乗ることにした。
(すべての時間を使ったわけではないですよ、念のため)
ここのクラスでは、音楽・楽器に興味のある学生の割合が高く、ドイツ語のアルファベットの読み方の時間に「えっ?えっ!もしかして、それ知ってる~」(CDEFGAH)と、盛り上がったこともあったのだ。
「また今度、音楽聞きたーい
」あとで聞いた話では、授業でMDを聞いたことを、T先生も喜んでくださったとか。
会話練習の課題をやらせている間、ある学生が机の上に何事か書き付けているのが見えた。
何気なく覗き込むと、四国と九州の略地図だった。四国はともかく、楕円に書かれた九州地方の輪郭に、器用に一つ一つの県が配置されているのが目に留まる。
「わ~、上手だね!?」
日頃、ヨーロッパ、特にEU圏の地図を何とかパソコンで描けないかと悪戦苦闘している私としては、素直に言ったのだったが、それを聞いた学生は、
「いえ、別に(^^ゞ」
と謙遜しつつ、慌てて消しゴムで消してしまった。勿体無い…(いや、やはり落書きはよろしくないか)
後で考えてみると、私の発言は、天然・嫌味・炸裂発言とも解釈できるが、いや冗談でなく本気で感心していたのであった(^_^;)
何気なく覗き込むと、四国と九州の略地図だった。四国はともかく、楕円に書かれた九州地方の輪郭に、器用に一つ一つの県が配置されているのが目に留まる。
「わ~、上手だね!?」
日頃、ヨーロッパ、特にEU圏の地図を何とかパソコンで描けないかと悪戦苦闘している私としては、素直に言ったのだったが、それを聞いた学生は、
「いえ、別に(^^ゞ」
と謙遜しつつ、慌てて消しゴムで消してしまった。勿体無い…(いや、やはり落書きはよろしくないか)
後で考えてみると、私の発言は、天然・嫌味・炸裂発言とも解釈できるが、いや冗談でなく本気で感心していたのであった(^_^;)
後期の授業が始まってまもなく、ある学生から呼び止められた。
「先生~、前期の試験の結果って、わかんないんですかあ?」
「前期の結果?ううむ…いや~、答案返して検討するのが良いというのは分かっているのだけど。。。」
前期・後期と続けて同じクラスを担当する場合、前期の試験の結果を公表するか、あるいは答案そのものを返却するかどうか、迷うところである。昨今では、成績の基準等、情報公開する方向になってきているらしいので、本来点数も公表すべきなのか知れないが、
「まあ、採点基準とかいろいろとあるし、、、あまり大声では言えないけど、上げ底したりとか(ごにょごにょ)」
(ここで、「上げ底」の是非は問わないことにしたい(^_^;))
などと意味不明気味の言い訳をしつつ、ふと付け加えた。
「ああ、別に君がそうだというわけではないからね?」
後で考えると、余計な一言だったのだろう。
「先生、気を遣わなくていいっすよ。それ、絶対俺だから(爆)」
「…(^_^;)」
そうか、自覚はあったのか、と内心で感心したのだが、しかし図星だとは言えなかった。
「先生~、前期の試験の結果って、わかんないんですかあ?」
「前期の結果?ううむ…いや~、答案返して検討するのが良いというのは分かっているのだけど。。。」
前期・後期と続けて同じクラスを担当する場合、前期の試験の結果を公表するか、あるいは答案そのものを返却するかどうか、迷うところである。昨今では、成績の基準等、情報公開する方向になってきているらしいので、本来点数も公表すべきなのか知れないが、
「まあ、採点基準とかいろいろとあるし、、、あまり大声では言えないけど、上げ底したりとか(ごにょごにょ)」
(ここで、「上げ底」の是非は問わないことにしたい(^_^;))
などと意味不明気味の言い訳をしつつ、ふと付け加えた。
「ああ、別に君がそうだというわけではないからね?」
後で考えると、余計な一言だったのだろう。
「先生、気を遣わなくていいっすよ。それ、絶対俺だから(爆)」
「…(^_^;)」
そうか、自覚はあったのか、と内心で感心したのだが、しかし図星だとは言えなかった。
語学の授業では、音声教材は未だカセットテープが主流である。よって、教師連中は、重たいカセットデッキをえっちらおっちら教室まで担いで行くのである。 もちろん、昨今では、教室というか教卓にカセットデッキが備え付けられているところも多い。しかし、最新設備を誇る教室の装置に、カセットだけがない(CDやDVD、果ては資提装置でパソコンの画面をスクリーンに映し出せるのに・・・)ところもあり、ちょっと悲しいものがある。
さて、例によって重たいカセットデッキ(Sonyの真四角なもの、というと、あああれか、と思う方もいるかも知れない。聞いた話では、けっこう高価なものだそうである)を運んで、教卓に置き、出席等の事務手続きを済ませてから、さあ、とコンセントを探す。(これについても、古い教室では形が合わなかったりする場合もあるのだが) ところが、すべて使用されていたのである。
あれ?こっちは黒板消しクリーナー?そしてこっちは?何のコード??と延長コードを片手にきょときょとしていると、
「あ、すみません」
と、学生が飛び出してきて、コードを回収した。よく見ると、携帯電話の充電器だった。そう言えば、充電器を持ち歩いている学生を、これまでも見かけていたのだった。 そうか、そういうことだったのか、と腑に落ちたのである。
さて、例によって重たいカセットデッキ(Sonyの真四角なもの、というと、あああれか、と思う方もいるかも知れない。聞いた話では、けっこう高価なものだそうである)を運んで、教卓に置き、出席等の事務手続きを済ませてから、さあ、とコンセントを探す。(これについても、古い教室では形が合わなかったりする場合もあるのだが) ところが、すべて使用されていたのである。
あれ?こっちは黒板消しクリーナー?そしてこっちは?何のコード??と延長コードを片手にきょときょとしていると、
「あ、すみません」
と、学生が飛び出してきて、コードを回収した。よく見ると、携帯電話の充電器だった。そう言えば、充電器を持ち歩いている学生を、これまでも見かけていたのだった。 そうか、そういうことだったのか、と腑に落ちたのである。
授業中、例えば練習問題を解いているときなど、
「ねえねえ、これってどうなるの」
などと、近くの席のクラスメイトに質問している学生がいるのは珍しくない。 こちらとしても、課題について相談するのは、制限するつもりはない。きゃあきゃあと楽しげな私語とは、当然、一線を画している(^_^;)
その日、ある学生が、課題に取り組みながら、
「あのさあ」
と、鉛筆で前の席の学生の背中をつついた。
「何だよ?」
と、その学生は振り向いた。
「この問題なんだけど、どうやってやるのさ?」
と話しかけた彼に、そのクラスメイトは、
「ええ~、何だよ~、何で俺に聞くんだよ。先生に聞いたらいいじゃないか(^_^)」
という返事をした。すると、質問した彼は、
「だって~、お前の方が近いんだもん」
と答えたのであった(爆) そのやり取りを聞いて、
「どれ、どの問題?」
と、彼の机に接近して行ってしまった私って、なんて親切なんだろう、と我ながら思ったのであった。
「ねえねえ、これってどうなるの」
などと、近くの席のクラスメイトに質問している学生がいるのは珍しくない。 こちらとしても、課題について相談するのは、制限するつもりはない。きゃあきゃあと楽しげな私語とは、当然、一線を画している(^_^;)
その日、ある学生が、課題に取り組みながら、
「あのさあ」
と、鉛筆で前の席の学生の背中をつついた。
「何だよ?」
と、その学生は振り向いた。
「この問題なんだけど、どうやってやるのさ?」
と話しかけた彼に、そのクラスメイトは、
「ええ~、何だよ~、何で俺に聞くんだよ。先生に聞いたらいいじゃないか(^_^)」
という返事をした。すると、質問した彼は、
「だって~、お前の方が近いんだもん」
と答えたのであった(爆) そのやり取りを聞いて、
「どれ、どの問題?」
と、彼の机に接近して行ってしまった私って、なんて親切なんだろう、と我ながら思ったのであった。
試験前など特に、学生から教科書の内容について、質問されることがある。(多くは授業の終わった後)
ある日、ある学生が、
「先生~、この文ってどういう意味なんですか?」
と聞いてきたので、
「Aくんは、どう思う?」
試しに聞き返したところ、
「え!?何で、オレが考えるの!?」
と目をぱちぱちさせた。
「答えを教えてもらえると思って質問に来たのに、自分でやらなければいけないなんて、そんなあ」
「・・・・・」
「じゃあいいや、友達に聞こう」
おい!(爆) まあ、はっきり言って、こちらとしては学生の好きにしてもらえばいいのである(^_^;)
後日、その学生が、同級生たちと教科書の問題の解答について話し合っていたが、
「・・・、でも、先生に聞いたら、自分で考えなければいけなくなるから、聞いたらソンするよ」
と無邪気に言っているのが聞こえた。 さて、結局のところ、彼は一体、得をしたのか損をしたのか、ちょっと気になったのであった(^_^;)
ある日、ある学生が、
「先生~、この文ってどういう意味なんですか?」
と聞いてきたので、
「Aくんは、どう思う?」
試しに聞き返したところ、
「え!?何で、オレが考えるの!?」
と目をぱちぱちさせた。
「答えを教えてもらえると思って質問に来たのに、自分でやらなければいけないなんて、そんなあ」
「・・・・・」
「じゃあいいや、友達に聞こう」
おい!(爆) まあ、はっきり言って、こちらとしては学生の好きにしてもらえばいいのである(^_^;)
後日、その学生が、同級生たちと教科書の問題の解答について話し合っていたが、
「・・・、でも、先生に聞いたら、自分で考えなければいけなくなるから、聞いたらソンするよ」
と無邪気に言っているのが聞こえた。 さて、結局のところ、彼は一体、得をしたのか損をしたのか、ちょっと気になったのであった(^_^;)
授業が終わってから、時には授業中にも(?)、
「せんせ~、○○ってドイツ語でなんて言うんですかあ?(^_^)」
という質問を受けることがしばしばある。
「クルミってなんて言うんですか?」「好きです、って?」「おいしいって・・?ええ?長いのは覚えられない~」
実は、相手が無邪気に聞いてくれば来るほど、答えに窮することもあったりするのだが(冷汗)
そんなある日、一人の学生が質問に来た。
「せんせ、『プラダ』ってドイツ語でなんて言うんですか?」
「え…?プ、プラダ??」
一瞬何のことかと思ったが、すぐに彼の持っているカバン…バッグに気が付いた。ちなみに、男子学生である。というとある種の性差別のようだが、男子学生でブランドバッグを抱えている人を見たのは、初めてだったのだ。(正確には、初めて気が付いた、認識した、であろう)
「ええと…プラダは、プラダなんじゃあないかな(自信なさげ)」
後で、ネイティヴスピーカーに聞いてみた。
「『PRADA』はドイツ語で何と言うのか?」「プラダ??」「え~、プラッ、プラダ…バッグとか…」「ああ、PRADA…?バッグを持っているのか?」「いやっ、私ではなく、学生が」「学生!?」
互いにうろたえつつ、問答を行ったが、結局プラダはプラダ、ということに落ち着いた。(ルイ・ヴィトンもルイ・ヴィトンらしい。ルートヴィヒではなく…汗)
その後、お父さん世代はリストラされたりするのに学生はブランドバッグなのね、と話し合ったのであった(^_^;)
「せんせ~、○○ってドイツ語でなんて言うんですかあ?(^_^)」
という質問を受けることがしばしばある。
「クルミってなんて言うんですか?」「好きです、って?」「おいしいって・・?ええ?長いのは覚えられない~」
実は、相手が無邪気に聞いてくれば来るほど、答えに窮することもあったりするのだが(冷汗)
そんなある日、一人の学生が質問に来た。
「せんせ、『プラダ』ってドイツ語でなんて言うんですか?」
「え…?プ、プラダ??」
一瞬何のことかと思ったが、すぐに彼の持っているカバン…バッグに気が付いた。ちなみに、男子学生である。というとある種の性差別のようだが、男子学生でブランドバッグを抱えている人を見たのは、初めてだったのだ。(正確には、初めて気が付いた、認識した、であろう)
「ええと…プラダは、プラダなんじゃあないかな(自信なさげ)」
後で、ネイティヴスピーカーに聞いてみた。
「『PRADA』はドイツ語で何と言うのか?」「プラダ??」「え~、プラッ、プラダ…バッグとか…」「ああ、PRADA…?バッグを持っているのか?」「いやっ、私ではなく、学生が」「学生!?」
互いにうろたえつつ、問答を行ったが、結局プラダはプラダ、ということに落ち着いた。(ルイ・ヴィトンもルイ・ヴィトンらしい。ルートヴィヒではなく…汗)
その後、お父さん世代はリストラされたりするのに学生はブランドバッグなのね、と話し合ったのであった(^_^;)
ところで、本務校なしの非常勤講師である私は、あちこちの非常勤講師室に出没する。 必然的に、カーンの顔写真つきのプリントおよびその元原稿を持ち歩くことになる。 すると・・。
「あ、先生、この人、あのドイツのキーパーさんですよね?」「良くご存じですね(^_^)」
何故か、頻繁に声をかけられるようになった。 そして、これはどのような問題なのか、とか質問されたりしたのである。講師室の相互コミュニケーションに役立ったらしい。
「へえ、いいですね、こういうの」
と外交辞令を言ってくれた人に対して、
「いやあ、W杯やっているし、普通の授業するの飽きちゃって」
と、ドイツ語教育の研究に命をかけている人がいたら、その場でパンチングくらいそうな発言を呑気にしていたのである。
さて、実際に教室でプリントを配布してみると。 教室は一瞬どよめき、眠たげな学生がばちっと目を開けた。 うん、この人ってインパクトあるもんね・・。へえ、案外知名度あるんだな・・。 この時点で私は、まだオリバー・カーンを舐めていたのかも知れない。(私の印象では、日本のマスコミ等でカーンが取り上げられるようになったのは、せいぜい準決勝の韓国戦前くらいからだと思う。日本チーム以外では、ベッカム様やアン・ジョンファン、ブラジルの3Rが話題の中心であっただろう)
このような時事ネタを授業に持ち込むのは、ある種の賭けである。 ドイツ語教師の中でも、授業でW杯の話をしようとしたら、学生に首を横に振られ、露骨に興味ない、との意思表示をされた人もいたらしい(汗) まあ、いいんですけどね・・。
幸いにも、私はそれほどあからさまな拒絶はされずに済んだ。 学生たちの協力よろしく、習っていない単語はもとより、文法項目についても自分で調べ、考えて作文して来た学生も何人かいた。形容詞の格変化(!)も駆使している人がいたのである。 講師室に持ち帰り、ふんふんと添削してると、
「せんせ~、これ、何のプリントですかあ?」
と、中国系の先生たちも寄って来た。
「もし、あまってたら、もらって行ってもいいですう?」「ええ、どーぞ(^_^)」「わたし、この人、すきですう~(^o^)」
未使用プリントが手元に残ってももて余すだけなので、持って行ってもらう。 しかしながら、ドイツ語に無縁な人が見て、面白いのだろうか?まさか、写真とか・・。
学生のコメントを添削していると、どうしてもネイティヴ・スピーカーに聞いてみたいことが出て来る。(私だけだろうか?)それで、
「え~と、学生はこう書いているんですけど、こう書く方がいいですよね?」
などと質問に行くと、ネイティヴ(女性)の先生、最初は、そうそう、これはこうしないと、とこちらの疑問に答えてくれたが、一段落すると、
「きゃ~っ、Oliver Kahn!!!もう最高~っ!!!」
う~ん、しびれるぅ~っ、って感じだろうか(^^;) この写真はどこから?これはHPなのか?これはあなたが作ったのか?などと質問攻めにあっているうち、あまってたら貰えないか、と言う。 その時は、白黒コピーではなく、元の印刷原稿しか余裕がなかったので、ついつい八方美人な日本人としては、どーぞ、後でまた印刷しますから、などと言って、元原稿を手渡してしまった(/;)
この「カーンプリント人気」はもちろん、決勝戦に向けて高まって行ったのである。もちろん、ここに書いているのは一例で、私は何枚ものプリントを、非独語系の先生およびネイティヴさんに献上したのである。持ってけど○ぼー、とはこのことだろうか(汗) ドイツ語系の人たちは・・何やってんだこいつ、と思っていたのでしょうねえ(^_^;) (もっとも、ドイツ人の人名について、と称して、Kahn, Bierhoff, Ziege,,, とつぶやいていたドイツ語教師もいたとの話であるが)
ところで、授業中に添削したプリントを返却して、説明していると、
「せんせいっ!」
いきなり学生が手を上げた。
「ぼく、先週休んだので、貰ってないです!」「・・・ここに置くから持って行って、って言わなかったっけ?(^_^メ)」「あはは、全然話聞いてないっすね」
いつもは休んだ時のプリントなど、気にしてないのに、わざわざ取りに来てくれたのは全く遺憾、いや光栄である。 カーンのおかげということなのだろうか・・。
ここまでドイツ関連時事ネタで盛り上がれたのは、やはりドイツチームと門番殿のおかげであろう。その意味で多大な影響があったと思っている。 これで当分、少なくとも2006年のW杯ドイツ大会までは、ドイツ語教育の灯火が消えずに済んだかな・・?(と期待・・)
これが噂(?)の表紙がカーンの基礎ドイツ語(2002年4月号) やはり中国系の先生たちにも人気でした。
「あ、先生、この人、あのドイツのキーパーさんですよね?」「良くご存じですね(^_^)」
何故か、頻繁に声をかけられるようになった。 そして、これはどのような問題なのか、とか質問されたりしたのである。講師室の相互コミュニケーションに役立ったらしい。
「へえ、いいですね、こういうの」
と外交辞令を言ってくれた人に対して、
「いやあ、W杯やっているし、普通の授業するの飽きちゃって」
と、ドイツ語教育の研究に命をかけている人がいたら、その場でパンチングくらいそうな発言を呑気にしていたのである。
さて、実際に教室でプリントを配布してみると。 教室は一瞬どよめき、眠たげな学生がばちっと目を開けた。 うん、この人ってインパクトあるもんね・・。へえ、案外知名度あるんだな・・。 この時点で私は、まだオリバー・カーンを舐めていたのかも知れない。(私の印象では、日本のマスコミ等でカーンが取り上げられるようになったのは、せいぜい準決勝の韓国戦前くらいからだと思う。日本チーム以外では、ベッカム様やアン・ジョンファン、ブラジルの3Rが話題の中心であっただろう)
このような時事ネタを授業に持ち込むのは、ある種の賭けである。 ドイツ語教師の中でも、授業でW杯の話をしようとしたら、学生に首を横に振られ、露骨に興味ない、との意思表示をされた人もいたらしい(汗) まあ、いいんですけどね・・。
幸いにも、私はそれほどあからさまな拒絶はされずに済んだ。 学生たちの協力よろしく、習っていない単語はもとより、文法項目についても自分で調べ、考えて作文して来た学生も何人かいた。形容詞の格変化(!)も駆使している人がいたのである。 講師室に持ち帰り、ふんふんと添削してると、
「せんせ~、これ、何のプリントですかあ?」
と、中国系の先生たちも寄って来た。
「もし、あまってたら、もらって行ってもいいですう?」「ええ、どーぞ(^_^)」「わたし、この人、すきですう~(^o^)」
未使用プリントが手元に残ってももて余すだけなので、持って行ってもらう。 しかしながら、ドイツ語に無縁な人が見て、面白いのだろうか?まさか、写真とか・・。
学生のコメントを添削していると、どうしてもネイティヴ・スピーカーに聞いてみたいことが出て来る。(私だけだろうか?)それで、
「え~と、学生はこう書いているんですけど、こう書く方がいいですよね?」
などと質問に行くと、ネイティヴ(女性)の先生、最初は、そうそう、これはこうしないと、とこちらの疑問に答えてくれたが、一段落すると、
「きゃ~っ、Oliver Kahn!!!もう最高~っ!!!」
う~ん、しびれるぅ~っ、って感じだろうか(^^;) この写真はどこから?これはHPなのか?これはあなたが作ったのか?などと質問攻めにあっているうち、あまってたら貰えないか、と言う。 その時は、白黒コピーではなく、元の印刷原稿しか余裕がなかったので、ついつい八方美人な日本人としては、どーぞ、後でまた印刷しますから、などと言って、元原稿を手渡してしまった(/;)
この「カーンプリント人気」はもちろん、決勝戦に向けて高まって行ったのである。もちろん、ここに書いているのは一例で、私は何枚ものプリントを、非独語系の先生およびネイティヴさんに献上したのである。持ってけど○ぼー、とはこのことだろうか(汗) ドイツ語系の人たちは・・何やってんだこいつ、と思っていたのでしょうねえ(^_^;) (もっとも、ドイツ人の人名について、と称して、Kahn, Bierhoff, Ziege,,, とつぶやいていたドイツ語教師もいたとの話であるが)
ところで、授業中に添削したプリントを返却して、説明していると、
「せんせいっ!」
いきなり学生が手を上げた。
「ぼく、先週休んだので、貰ってないです!」「・・・ここに置くから持って行って、って言わなかったっけ?(^_^メ)」「あはは、全然話聞いてないっすね」
いつもは休んだ時のプリントなど、気にしてないのに、わざわざ取りに来てくれたのは全く遺憾、いや光栄である。 カーンのおかげということなのだろうか・・。
ここまでドイツ関連時事ネタで盛り上がれたのは、やはりドイツチームと門番殿のおかげであろう。その意味で多大な影響があったと思っている。 これで当分、少なくとも2006年のW杯ドイツ大会までは、ドイツ語教育の灯火が消えずに済んだかな・・?(と期待・・)
これが噂(?)の表紙がカーンの基礎ドイツ語(2002年4月号) やはり中国系の先生たちにも人気でした。
日韓共催の2002年FIFAW杯開催中のことである。 6月も末、夏休みにはまだ間があり、そろそろ授業に疲れていた私は、我らが門番殿(←掲示板にて命名)ことオリバー・カーンをネタにして教材を作り、ナニゲに息抜きをすることを思いついたのであった。 カーンを題材に選んだのは、私が知っていたドイツ選手であり、また私はいまいちアイドル系が好みではない、という全く恣意的な理由である。
白状すると、このW杯で私がTV観戦した試合はそのほとんどがドイツ戦である。
「せんせ~、今日、日本対ベルギーあるよね~?見る~?」「う~む、ドイツ×サウジ戦が終わったら気が抜けた・・」「なにそれ~、おかし~(爆)」
そうかな?やっぱり?(^_^;)
時期的には、そう、ドイツが1次リーグ突破を決めたカメルーン戦の後くらいのタイミングである。その時点では、まさか彼が時の人になるとは思わなかったのであるが・・。
教材というと何だか大げさであるが、要するにカーン選手の顔写真、それと出生地・生年月日・所属チームなどを示し、これに対して Wie heisst er? Woher kommt er? クラスによっては Wie finden Sie ihn? と感想を書いてもらう、極めて単純なものである。 会話のことを考慮している教科書だったら、例えばFreiburg出身でBerlin に住んでいるPeterくんについて、以下の問いに答えなさい的な問題が必ず載っているであろう。そのリアル人物版である。
写真を付けたのは、知っている人はそれで誰だか分かるだろうし、知らない人も何かしらのイメージを持てるであろう、と思ったからである。そういう意味では、かなり特徴的な人であったので(^_^;) (言うまでもなく、いちおう「サッカーの選手でドイツ代表云々」の解説はしておいた)(画像をインターネットからダウンロードして使うのは、ちょっとナニがある可能性もあるが、まあ教材用ということで・・)
さて、そのプリントを配布し、辞書でもなんでもクラスによってはサイトでも(パソコンを一人一台持たしている学校もある)見てもよいから、と言って答えを書かせ、あとで集めて添削した。
すると、妙なことに気がついた。Er kommt aus ~ のausが抜けたりするのは、仕方ないな~(^^;)と思っただけであるが、Wie alt ist er? (彼は何歳ですか?)という設問に対する間違いが多い。あらかじめデータとして 15. Juni 1969 というのを示しておいたが、2002年6月20日過ぎの時点で、カーンは33歳になったばかりである。なのに、何故か34、もしくはvierunddreißig と記入している人が少なからずいた。 今時数え年でもあるまいに(というかそのドイツに数え年はないと思う・・)、何故簡単な計算を間違うのだろう?大学生の学力低下、というが、一応「いい大学」も含まれているぞ?(32歳、という答えはまだ理解できた。Juniが分からなかったのであろう・・)(もう一つ、15歳、というのもあった。日付の読み方が分からなかったのであろうが・・そりゃないって(^^;))
ある日突然、疑問が氷解した。 何気なく姉と会話していて、
「カーンさん、うちでも人気だよ。とても34歳に見えないって・・」「ちょっと待てい!!」
カーンは2002年6月末現在、33歳ではないのか?
「え?カーンさんて34歳じゃないの!?だって、こないだの試合で、アナウンサーが、『今日、34歳の誕生日を迎えたオリバー・カーン』って言ってたでしょ?」
そうだったのか・・。むむむ、やられた・・。(なお、私はこのアナウンサーの言葉を聞き漏らしていたか、記憶からすり抜けていたか、どちらかである)
それじゃ、この問題をやることで、誤った情報を訂正できたかな?(何の価値もないような・・)
白状すると、このW杯で私がTV観戦した試合はそのほとんどがドイツ戦である。
「せんせ~、今日、日本対ベルギーあるよね~?見る~?」「う~む、ドイツ×サウジ戦が終わったら気が抜けた・・」「なにそれ~、おかし~(爆)」
そうかな?やっぱり?(^_^;)
時期的には、そう、ドイツが1次リーグ突破を決めたカメルーン戦の後くらいのタイミングである。その時点では、まさか彼が時の人になるとは思わなかったのであるが・・。
教材というと何だか大げさであるが、要するにカーン選手の顔写真、それと出生地・生年月日・所属チームなどを示し、これに対して Wie heisst er? Woher kommt er? クラスによっては Wie finden Sie ihn? と感想を書いてもらう、極めて単純なものである。 会話のことを考慮している教科書だったら、例えばFreiburg出身でBerlin に住んでいるPeterくんについて、以下の問いに答えなさい的な問題が必ず載っているであろう。そのリアル人物版である。
写真を付けたのは、知っている人はそれで誰だか分かるだろうし、知らない人も何かしらのイメージを持てるであろう、と思ったからである。そういう意味では、かなり特徴的な人であったので(^_^;) (言うまでもなく、いちおう「サッカーの選手でドイツ代表云々」の解説はしておいた)(画像をインターネットからダウンロードして使うのは、ちょっとナニがある可能性もあるが、まあ教材用ということで・・)
さて、そのプリントを配布し、辞書でもなんでもクラスによってはサイトでも(パソコンを一人一台持たしている学校もある)見てもよいから、と言って答えを書かせ、あとで集めて添削した。
すると、妙なことに気がついた。Er kommt aus ~ のausが抜けたりするのは、仕方ないな~(^^;)と思っただけであるが、Wie alt ist er? (彼は何歳ですか?)という設問に対する間違いが多い。あらかじめデータとして 15. Juni 1969 というのを示しておいたが、2002年6月20日過ぎの時点で、カーンは33歳になったばかりである。なのに、何故か34、もしくはvierunddreißig と記入している人が少なからずいた。 今時数え年でもあるまいに(というかそのドイツに数え年はないと思う・・)、何故簡単な計算を間違うのだろう?大学生の学力低下、というが、一応「いい大学」も含まれているぞ?(32歳、という答えはまだ理解できた。Juniが分からなかったのであろう・・)(もう一つ、15歳、というのもあった。日付の読み方が分からなかったのであろうが・・そりゃないって(^^;))
ある日突然、疑問が氷解した。 何気なく姉と会話していて、
「カーンさん、うちでも人気だよ。とても34歳に見えないって・・」「ちょっと待てい!!」
カーンは2002年6月末現在、33歳ではないのか?
「え?カーンさんて34歳じゃないの!?だって、こないだの試合で、アナウンサーが、『今日、34歳の誕生日を迎えたオリバー・カーン』って言ってたでしょ?」
そうだったのか・・。むむむ、やられた・・。(なお、私はこのアナウンサーの言葉を聞き漏らしていたか、記憶からすり抜けていたか、どちらかである)
それじゃ、この問題をやることで、誤った情報を訂正できたかな?(何の価値もないような・・)

